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bohemia日記

おうちハックとか画像処理、DeepLearningなど

【おうちハック】自宅をIoT化しすぎて不便になったこと

こんにちは。おうちハッカーのぼへみあです。

CESではIoTデバイスが盛り上がり、特にAmazon Alexa無双だったということです。Alexaは日本上陸していないので、使うことができず、取り残されているようで残念ですが。

このように、IoTブームが続いており、多くのIoTデバイスが発表されて盛り上がりを見せているのですが、それは本当に生活を変えうるものでしょうか?
私はこれまでIoTデバイスを買いまくり、自宅に取り入れることで身をもって経験してきました。

bohemia.hatenablog.com

そうした経験から、IoTが生活を不便にしてしまった実例をお伝えしたいと思います。これからおうちハックをしたい人、IoTハードウェア開発者などの糧になると嬉しいです。
以前にも、失敗談と称して記事を書いていますので、こちらもご参考ください。

おうちハックの失敗から学んだこと - bohemia日記

カーテンが自由に開け閉めできなくなる

これは、スマホ連動型自動開閉機
めざましカーテン mornin'
という、カーテンレールに取り付けるだけで自動化できるデバイスです。

mornin.jp

これを使うことで、タイマー設定により、朝自動でカーテンを開けてくれて、良い目覚めを提供してくれるというものです。
確かに、朝日で目覚めるようになり、目覚めが良くなりました。

しかしこのmornin'、カーテンレールにこの筐体をこのように取り付けることになります。
f:id:bohemian916:20170117142512p:plain
公式ページより引用

このデバイスのモーターが動いて、カーテンレールを押してくれるのですが、 モーターのトルクが強く、手動でのカーテンの開け閉めが一切出来なくなります

すると、気まぐれで外の空気を吸いたいと思った時、

今まで:
①カーテンをシャーと開ける
②窓開ける
③外に出る

取り付け後:
①スマホ探す
②ロック解除
③mornin'アプリ起動
④mornin'が接続するまで10秒くらい待つ
⑤カーテン開くボタンをタップ
⑥カーテンが開くまで10秒くらい待つ
⑦窓開ける
⑧外に出る

というように、ありえないほど面倒になります。ただ外に出たいだけなのに。
さらに自宅では、洗濯機がベランダにあるので、ベランダに出る頻度が高く、かなり不便な感じです。

自動化の代償に簡易な手動操作を失った感じです。 家における操作は、完全自動化できません。どうしても、自分の意思で操作したい部分は出てきます。今までの手動で簡単に操作できるインターフェイスを捨ててはいけません。
このデバイスは、日常的に手動で開ける窓には取り付けてはいけません。

リモコンをまとめすぎると不便になる

近年、ネットワークに接続できる学習型赤外線リモコンが発売されており、よく記事を目にします。
国内だとeRemote, IRKit, iRemoconなどがあります。

www.appbank.net

crearc-design.com

スマホが家電のリモコン代わり!?「iRemocon Wi-Fi」であなたの部屋もスマートホームに早変わり。

基本的にどれも、Wifiにデバイスを接続、手持ちのリモコンの信号をデバイスに覚えさせると、アプリ経由で家電が操作できるというものです。 どれも紹介記事は、「スマホアプリで家電が操作できる」「リモコンをスマホで一つにまとめられる」と謳います。
しかし私の経験からすると、スマホにリモコンをまとめると、めちゃくちゃ不便になります

理由は先ほどのカーテンに近いものがあります。
要は、家電を操作するために毎回、スマホのロックを解除し、アプリを立ち上げ、どの家電を操作するのかを選ぶ必要がある、ということです。 具体例を挙げると、

家に帰ってきてテレビを見ようを思った時、

①スマホを手に取る
②ロックを解除する
③リモコンアプリを立ち上げる
④複数操作できる家電の中からテレビを選択する
⑤電源ボタンを押す

という流れになります。1回なら大したことないと思われるかもしれませんが、これが毎回となると、とても煩わしいです。

スマホという何でもできる高性能デバイスに何かをさせようとすると、その操作をするのにいくつものステップが必要となり、日常的に繰り返し行われる操作を行うのには向きません。
リモコンというデバイスは、その家電を操作するのに特化したインターフェイスであり、非常に直感的に操作することができます。

リモコンがたくさんあって探す手間が大変、と思う方もいらっしゃいますが、現在の人の感覚としては、
毎回スマホを操作する手間 >毎回リモコンを探す手間 だと思います。
まとめて嬉しいことといえば、自分の部屋が未来的になったと喜んで彼女に自慢するくらいだと思います。

付け加えておくと、こうしたネットワーク型学習型リモコンの正しい使い方は、「繰り返される家電の操作を自動化すること」にあります。
気が向いたらまた別の記事で書きます。

Hueの照明の色が変わりっぱなしで精神衛生に悪い

Hueはおなじみ、Philips製のWifiに繋がり色が変わる電球です。 これは私の持論ですが、Hueの一番良い使い方は、「部屋で起きていることを照明色でお知らせする」ことです。

例えば、「二酸化炭素濃度が高い」「湿度が低い」「うるさい」「今日はゴミ出し」「明日は雨」などという情報を照明でお知らせし、行動を起こさせる使い方があります。詳しくは、まとめ記事の方をご覧ください。

こうした警告があると、部屋の照明色が赤くなったりするのですが、精神衛生上良くありません。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bohemian916/20151201/20151201160529.png

こうした照明色変化は、設定次第ですが、かなり頻繁に起きます。
例えば、二酸化炭素濃度が人の集中力に影響を及ぼすと言われる1000ppm以上というのは、換気せず1Kの部屋に1〜2時間いるだけで起こります。自宅は、そのたびに照明が赤くなります。

それをとにかく、把握したから元の色に戻したいという時、いちいちアプリを立ち上げなくてはいけないのは面倒です。 そのうち戻すのが億劫になって、ずっと照明が変な色になったままになります。

そういう時には、本当に物理ボタンがあると便利です。
Amazon Dashが出てから、物理ボタンの有用性が広まりつつありますが、物理ボタンが真に有効なのは、「日常的に頻繁に行うが自動化できない操作」です。照明操作はまさにこれに該当します。
Hueからも物理ボタンが発売されています。。

僕は上のHue Dimmerスイッチを使っています。ONを押すと元の電球色に戻るように設定してあります。
これでとても簡単に照明色を戻すことができます。
f:id:bohemian916:20170117211440g:plain

ですので、Hueを導入するときは、物理ボタンの導入もぜひ同時に行ってください。

最後に

このように、まだまだ新しいIoTデバイスを買ったからといってすぐに便利になる感じではないかもしれません。しかし今の時代というのは、価値観が多様化し、生活様式もどんどん細分化して行っていると思います。こうした状況に置いて、万人に取って使いやすいデバイス、家電と言うのは少なくなってくるとおもいます。

これからのIoTの時代においてより便利で豊かな暮らしをおくるには、自分で使い方をカスタマイズしたり、自分の暮らしにあったものを選ぶことが大事です。
場合によっては今までできていたことを切り捨てて、生活の方を適応させることも考えなければいけません。
こうした意識が、特にホームIoTが日本で今後普及するかに影響してくると思います。
そして、このようなどうしたら生活を快適にできるか、どうしたらダメなのか、という議論をおうちハック同好会でもっとできればいいと思います。

追記

じゃあAlexaやSiriみたいな音声認識を使えばいいじゃん、という声が散見されますが、2年ほど前Siriで試しています。

Siri で家電を操作してみた - YouTube

その当時の体験からすると、

  • 非常に丁寧に話さないと認識されない。話し方を変えるのが面倒
  • 認識ミスのストレスが大きい
  • 機械に話しかけて操作するという操作がとても不自然
  • 雑音にとても弱い

というように、問題たくさんで諦めました。
しかしここ最近のAlexaの勢いは凄まじく、ユーザーレビューも高いことから、よほど有用なんだろうと予想できますが、
実際に生活に取り入れてみて評価できていないので、まだ音声認識による操作には疑念を持っている状態です。
深層学習による音声認識精度のブレークスルーがあったので、期待はしていますが。

Google HomeでもAlexaでもいいので、早く日本語対応してほしい。