bohemia日記

おうちハックとか画像処理、DeepLearningなど

Hackeyが届いたので、IFTTTやmyThingsでおうちハックした

CerevoのHackeyが届いたので、おうちハッカーとしては試さねば、と思い買いました。

Hackeyとは

ネット家電などを作っているCerevoさんの新作ガジェットで、鍵を回すことでWebHook等でWebサービスと連携できる物理スイッチです。

こんなの
hackey

こちらをIFTTTやmyThingといったトリガー・アクション型のサービスで使ってみました。

連携について

公式には、IFTTT, myThingsなどと連携ができると記述されていますが、そちらに専用チャンネルが開設されているわけではなく、どちらも開発者用のチャンネルから独自に繋ぎこむ必要があります。 IFTTTではMaker Channel, myThingsではIDCFチャンネルを介して連携させます。

公式マニュアル通りにhackeyの登録が終わると、こんな画面を見ることができます。 f:id:bohemian916:20151105135848j:plain

基本的にこの画面から各種サービスとの連携の設定することになります。 設定できる項目が大きく分けて2つあります。
上のWebhook Actionで、鍵を回したときにリクエストを投げるURLを設定できます。
下のLED Notificationで、hackeyのLED通知をさせるためのURLを設定、確認できます。

画面を見たところ、JSONなどのパラメータなしのWebhookが対応しているようです。 これを使って、具体的にどのように連携させるのか、簡単に紹介します。

IFTTTの場合

Maker Channelを利用します。Maker Channelで発行してもらったmaker channelのキーを使ったwebhookを使います。 IFTTTを使ったことがない方は、まずこちらを読むことをおススメします。

1, IFTTTのMaker Channelを設定する
具体的にいうと、https://maker.ifttt.com/trigger/event-name/with/key/IftttUserKey みたいなwebhookを作ります。 maker channelの使用方法については、こちらなどを参考にしてください

mag.switch-science.com

2, イベント名を決める
なんでもよいです。hackey_onとかhackey_off、なんか分かりやすいと思います。

3, レシピを作る
IFの部分を、Maker Channelの自分で決めたイベント名にし、thisの部分を自分の好きなアクションにします。 出来上がったレシピはこんな感じです。鍵を回すと、Hueが点滅するようになっています。 f:id:bohemian916:20151105142256j:plain

4, Hackeyにwebhookを設定
 先ほどのHackeyの設定画面で、webhook Actionを設定します。Webhook Actionのところで、Add actionを押すと、アクション追加の画面になります。 f:id:bohemian916:20151105143219j:plain

URLのところには、先ほど決めたイベント名とユーザーキーに基づくURLを入れます。 例:https://maker.ifttt.com/trigger/hackey_on/with/key/hogehoge

Timingは、鍵を開けたときか、締めたときかを選ぶことができます。どちらがONかOFFかは、実際にひねって試してみましょう。 必要な情報を入れ、Create Webhookを押せば、完了です。

これで鍵をひねると、目的のアクションが起こせるはずです。遅延もそれほどなく、実用的です。

myThingsの場合

Yahoo!のmyThingsの場合は、別の人がまとめてくれているので、こちらを参考にしてください

qiita.com

myThingsの場合、自分でIDCFクラウドでサーバーを立てる+webscript.ioというサービスを使うことが必要です。 またそこまでやっても、実行にリアルタイム性がなく、何もしなければ15分に一回、過去15分に鍵が回されたか確認してからアクションを起こす仕様になります。 スマホを弄ってすぐ実行もできますが、実用性に欠けます。

あくまで現状で連携する場合であって、年内には専用チャンネルが開設されるとのことなので、もう少し待った方がよさそうです。

活用の難しさ

何かのトリガーとして、鍵を回す動作が必要なので、そのためには
1, 鍵を探す
2, Hackeyの置いてある場所まで行く
3, 鍵を挿して回す

といった行動が必要になります。これを日常動作のおうちハックと絡めるのはなかなか難しいです。
例えば、電気をつける、といったアクションと絡めると、電気を付けようとするたびに、鍵探す→設置場所まで行く→鍵回す、なんてやると非常に面倒です。普通にやれば、立つ→ひも引っ張る、で終わるのですから。もしくはAmazon Dashのようなボタン押すだけのデバイスで、1アクションでできます。 また、既に自宅をおうちハックして、何もアクションをしなくてもGPS連動等で自宅に帰った時、出たときに起こしたいアクションは勝手に起こるようになってます。わざわざ鍵をひねる動作を組み込むのは面倒です。

鍵を回す行動をうまく利用する

従って、わざわざ「鍵を回す」手間をうまく生活に組み込むことが、おうちハックで使いこなすポイントになりそうです。 2つほど活用パターンを考えてみました

鍵の置く場所の固定

鍵を回すと、家の照明がつくようにする

特に平日は、帰宅したら必ず照明を付ける必要があると思うのですが、それをするためには鍵を回さないといけないようにします。 さらにHackeyを回すための鍵を、自宅の鍵と一緒につけておくことで、家にいるときは必ずHackeyのところに鍵があるようになります。 僕は、毎朝会社に行くときに、家の鍵どこ行った!?って焦ることが多いので、これでそういうこともなくなりそうです。

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さらにこうやって無接点充電パッドの横に置いておけば、帰ってすぐにスマホを置く、鍵をひねって電気付けるという組み合わせで捗りそうです。

集中モード切り替え

鍵を回すと、Hueの照明で集中できる色に切り替える+slackに集中モードを登録する+Googleスプレッドシートにログ記述

わざわざ鍵を回すという行為をすることによって、集中するぞ!という意思を表明する動作とします。 それに伴って、自動で集中できる環境にし、周囲に表明して話しかけてもらうのを遠慮してもらいます。 またスプレッドシートにログを残すことにより、あとからどの程度の時間集中して物事に取り組んだのかを分析することができます。 f:id:bohemian916:20151106082939j:plain

最後に

手間をどう生かすか、という変わった考え方のおうちハックになりました。 生活様式によっておうちハックの考え方も異なってくるので、是非購入して、活用パターンを教えてくださると嬉しいです。