これからは自分の知能をAI化して売る世の中になる!
これは株式会社ネクスト(Lifull) Advent Calendar 2016の17日目の記事です。
こんにちは。ぼへみあです。 SFにありそうな大層なタイトルを付けましたが、割と現実的に起こりえそうという話をします。
より具体的には、ディープラーニングによる弱い人工知能の発達で、専門的な領域の判断能力をAI化し、知能を販売もしくはAPI提供するというビジネスが成立していくのではないかと思っています。
続きを読む国の人工知能の権利や活用の方針を決める委員会を傍聴してきた
こんにちは。ぼへみあです。
先日は、新たな情報財検討委員会という、国のAIに対する方針を話し合う委員会の傍聴の募集があったので、応募してみたら当たったので、
霞ヶ関まで行ってきました。
ゴジラの対策会議が開かれてそうな会議室でした。
検討委員会の概要
この会議は人工知能の中でも特に、ディープラーニングを背景とした機械学習を用いた、産業界での利用が大きく期待出来る「弱いAI」について、国としてどういった方針をとるのかを取りまとめる委員会です。僕が参加したのは、第2回目でした。第1回の内容についてはこちらに資料がまとまっています。
第二回で話し合われた論点のうち、気になったものをまとめました。
続きを読む年収800万円以下でも回らない寿司を食べる研究
研究背景
近年、「回らない寿司」に関する研究が盛んに行なわれている。発端となったのは、こちらのツイートである。
年収800万超えたあたりから寿司が止まって見えるらしい
— も (@2ab7) 2012年2月7日
年収800万円を境に「回らない寿司」が観測できるが、800万円に達しない人間でも「回らない寿司」を観測するための研究が盛んに行なわれている。
年収800万円を超えると寿司が止まって見える発見から、基礎研究が進み、寿司をポリエチレンテレフタレートで覆うことで年収に関係なく1パック500円台で寿司の動きを止める事に成功し、動かない寿司の大衆化が加速した。これらを総じて、大型スーパーの名を取り「寿司のイオン化傾向」と呼ぶ。
— カラス船長 (@karasu_senchou) November 15, 2014
「回らない寿司が食べたい」っていうときに、「いい会社に就職して将来食べよう」ってなるのが東大生、「お父さんに頼もう」ってなるのが慶応生、「寿司と等速で回れば寿司は止まって見えるんじゃね!?」ってなるのが京大生
— 三角 (@3_k_) 2012年10月13日
このように、イオン化、等速運動などを用いることにより、年収に依らない「回らない寿司」を観測する手法が提案されている。
最新の研究では、これらの手法を用いることなく、「回らない寿司」の観測に成功している。
id:yumu19の手法 *1は、回転する寿司に対し、回転周期に合わせて、ある一定の場所にいる時のみ可視化、それ以外を不可視化することで、擬似的に「回らない寿司」の観測を試みるものであった。
この原理を利用しているゾートロープを用いた研究成果として、このように「回らない寿司」が観測できている。
年収800万円以下でも寿司が止まって見える装置 pic.twitter.com/Oh77T1KM8p
— 湯村 翼@ABProで🍣止めた (@yumu19) 2016年9月25日
しかしながら従来手法では、擬似的に「回らない寿司」を再現しているため、実際には静止しておらず、被験者は「回らない寿司」を食べることができない。食べられもしない「回らない寿司」を観測して食欲が上昇した結果、回る寿司を食べに行くことになり、被験者の「回らない寿司が食べたい」という欲求は満たされない。
そこで本研究では、回る寿司を物理的に静止させ、「回らない寿司」を作り出すことで、実際に食べられる「回らない寿司」を作ることを目的とする。
*1:湯村翼, とある法則の物理実験, ABPro2016
ディープラーニングで新しいポケモン作ろうとしたら妖怪が生まれた
こんにちは。ぼへみあです。
先日はポケモンの個体値判別の記事を書いたらかつてないほどバズって驚きました。
今では、スクリーンショットを撮ったり、常駐してゲーム画面に被せるタイプの個体値チェッカーアプリがたくさん出てきてるので、分度器勢は消え去ったようです。
被せるタイプはとても便利で使っているのですが、基本的に入力は全て自分で行う必要があり、少し面倒です。 コンピュータビジョン研究者見習いとしては、全てローカルの画像認識で行わせたいところです。
そこで手始めに、ポケモンの種類を画像認識で判別するためにポケモンデータセットを作ったのですが、寄り道してポケモンから妖怪ができてしまったので、そのお話です。
続きを読む【ポケモンGO】個体値厳選のやり方 〜レベル確認用分度器作成のススメ〜
こんにちは。ぼへみあです。
ポケモンGOがすごく流行ってますね。自分もガッツリやっています。 初代ポケモンしか出てこないということで、やはりカイリューが強いのだろうと思って育成しようとしたのですが、かなりレアなミニリュウを大量に捕まえなければいけないそうです。
そんなに簡単にミニリュウを集められるかよ! と思っていたのですが、ネットの情報で
「世田谷公園にミニリュウの巣がある」
との情報を掴んだので実際に行ってみると、大量の人とともに、ミニリュウがいました。
続きを読むろくろの上に逆回転のろくろを乗せたら上に乗せた物は止まる? をほぼ実現させた
こんにちは。ぼへみあです。
1年半前ほどに、ニコニコ動画で、こんなネタが話題になってました。
これは、右回転で回るろくろの上に、左回転のろくろを乗せると、回転が相殺されて、上に載っているものは静止するのではないか、という仮説を元に、実際にやってみたという企画でした。
この動画の投稿者のわこう氏は、この件について、ろくろを製造している「日本電産シンポ株式会社」のろくろの専門家に電話で質問していたのですが、担当の奥山氏によれば、
①下のろくろは上のろくろの重さを受けて遅くなる
②重さが載った分、上のろくろと同じ電力で同じ回転数にならないので、そこまで細かい調整は難しい
とのことでした。
結果、調整せずに同じ回転数のろくろをそのまま載せた場合、上のろくろの回転に準じて物体が回るだろうという結論で、 実際に試した結果も同様でした。
そこで今回、ろくろに与える電力を制御することで上の物体をほぼ静止させることができたので、レポートします。
使うもの
ろくろ
簡易型の電動ろくろです。単一電池2本で動きます。 わこう氏の動画で使われていたものと同じです。2個買いました。
Mabeee
スマホとつながるIoT乾電池です。この電池を組み込むだけで、出力をスマホから制御できてしまいます。今回ろくろを制御するキモのデバイスです。
このように単三電池の形をしていて、中に単四電池を入れて使います。
今回Makuakeというクラウドファンディングで出資して届いたものを使っています。
製品化が決定しており、Amazonで予約開始しています。2016/6/30発売のようです。
作製
届いたろくろには、2段階の速度調整があるだけで、逆回転の機能がありません。
そこで分解して回路を変更します。(といってもほとんどやることがありませんでしたが)
蓋を開けてみると、とてもシンプルな中身でした。
回路図を書いてみると、速度切り替えスイッチによって、使う電池を1本か2本かを切り替えて速度を変えているだけでした。
使われているモータは極性がないタイプのようで、電池の向きを変えれば簡単に回転の向きが変えられそうです。
Mabeeeは単四電池を入れて単三になるのですが、ろくろで使われているのは単一でした。そこでアダプタを噛ませて単一になってもらいます。
これを電池ボックスに、元の向きと逆にいれると、本来プラスが入るところに平らなマイナス側を入れたことによって、電池と端子の間に隙間ができてしまって電流が流れませんでした。
そこで、単一アダプタをアルミホイルとテープで改造し、きちんと端子と接触するように改造しました。
これで反対向きに回るろくろができたはずなので、Mabeeeを入れて制御のテストをしてみます。 Mabeeeの公式iOSアプリの中に、レバーという制御方式があるのでこれを使います。 スライダーを上げ下げすることで、各電池の出力を制御できます。
あと、ろくろをそのまま乗せると、ろくろの回転部とふちの高さの差がないため、接触してうまく回らないので、適当に回転部の高さを段ボールでかさ上げします。
また、上のろくろと下のろくろを簡単にを取り付け、取り外しできるように、マジックテープをつけます。
これでろくろを接続すれば完成です!
下が反時計周り、上が時計周りに回る予定です。
いざ実験!
というわけで完成したので、実験します。
今回、上のろくろに乗ってもらうのは、俺の嫁ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールちゃんです。
回すときは、飛んでいかないよう、テープで固定します。
それではやってみます。
出力MAXでは、上のろくろの回転に準じて回るので、上のろくろの回転数を調整しています。 人力フィードバック制御です。
前を向かせた状態で静止させようとして、いろいろ操作しています。若干揺れはありますが、ある程度止まっていると思います。
しかし、指でスライダーをちまちまコントロールするのは結構大変です。そこで、Mabeeeのアプリに搭載されている、スマホの角度で出力を制御する方法を試します。基本的に上のろくろの出力だけを制御できればいいので、傾きによって上のろくろの出力が変わるようにします。
さっきより操作しやすくなったせいか、より静止できていると思います。傾けるだけの操作は直感的でやりやすいですし、思ったより微調整がしやすかったです。
今後の課題
下のろくろが、回転し続けると明らかに回転数が落ちてきます。上のろくろがそこそこ重さがあるのと、電池ボックスの位置が中心でないため重心が偏り、本来回すはずの円形の陶芸粘土と比べてパワーを使っていると考えられます。
回転数が落ちてくると、その分上のろくろの回転数を落とす必要があるので、制御が大変です。また回転数が落ち続けるため、手放しで完全に静止することができませんでした。この問題を解決するには、下のろくろの電源を、電池からACアダプタに変更してしまうのがいいかと思います。
それでも、そもそも単一で動くはずのろくろを、単四でアダプタ噛ませて無理やり動かしてるので、上のろくろの電池消費による回転数ダウンは生じるかと思います。上のろくろは下のろくろによって回転するので、電源をコードをつなげるわけには行きません。よって完璧に手放しで静止させたいのなら、無接点給電を導入して、下のろくろから上のろくろに電力を供給し続け、回転に用いる電力を一定にすることが必要かと思います。
また、人力フィードバックではなく、赤外線か何か、非接触の回転センサを導入して、きちんとフィードバック制御させるのも一つの方法かと思います。
ろくろの上に逆回転のろくろを載せて、上のものを静止させる世界は、なかなか奥が深いようです。
ディープラーニングで色々な「だが断る」を作ってみた
こんにちは。突然ですが皆さんは、自分より優位に立っている人間がとても有益な話を自分に持ってきてくれて、相手も自分が断るはずがないと確信しているときに、突っぱねたくなることはありませんか?
そんなときに便利なのがこの画像です。
この画像はインパクトもあり、とても使いやすいのですが、「自分より優位に立っている人間がとても有益な話を自分に持ってきてくれて、相手も自分が断るはずがないと確信しているときに、突っぱねたくなる」という状況でも様々なパターンがあるわけで、一つの画像だけで対応するのは大変です。そこで今回は、ディープラーニングを用いた画風変換を用いて、いろんな岸辺露伴先生を作ってみたいと思います。
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